逆指値注文/ダブル注文(通常+逆指値)

Q: 逆指値注文とはどのような注文ですか?

A
「逆指値」注文とは、「指定の株価以上になれば買い注文を出す」、「指定の株価以下になれば売り注文を出す」という一定の条件をつけて発注する注文のことです。
通常の指値注文と逆の条件をつけた注文となるため「逆指値注文」と呼ばれています。
逆指値注文が市場に発注されるには、市場で実際についた値段が逆指値条件を満たす必要があります。
特別気配等気配値が逆指値条件に達したとしても、注文は市場に発注されません。

Q: 通常+逆指値注文とはどのような注文ですか?

A
「通常+逆指値」注文とは、SLO(Stop Limit Order)注文ともいい、指値(リミット)注文(「通常」注文)と逆指値(ストップ)注文とを組み合わせた注文形態の事で、 「利益確定」、「損失限定」、「トレンドに乗る」等の注文を同時に出す事が可能となります。
市場への発注順序としては、まず、「通常」注文が市場へ発注され、ご入力いただいた「逆指値」注文の逆指値条件に市場価格(市場で実際に取引が成立した値であり、特別気配等の気配値は含まれません) が合致したときに初めて「通常」注文に代わって「逆指値」注文が市場へ切替発注されます。
市場価格が逆指値条件に合致していない「逆指値」注文は、当社のシステム内に保留されております。したがって、市場へ発注されている注文は「通常」注文のみとなります。
逆指値条件に到達した場合には、先に発注された「通常」注文から切り替えて、「逆指値」注文として設定した注文に訂正され市場へ発注されます。通常注文が全部約定した場合は、 その後市場価格が逆指値条件に合致しても、逆指値注文が切替発注されることはございません。

Q: 訂正・取消しはできますか?

A
通常の注文と同じく、ログイン後の[株式]-[現物取引・信用取引]-[照会/訂正/取消]へ進んだ画面から、注文の訂正または取消を行うことができます。注文訂正は、1回の訂正で[注文数量] 及び [注文単価] の両方を同時に変更できます。(※[注文数量]の訂正は減数のみ可能です。)
なお、注文訂正を受付けても、その訂正が市場へ届く前に約定が成立してしまうことがありますのでご注意ください。必ず [照会/訂正/取消] 画面で訂正が完了したことを確認してください。

・「通常+逆指値」注文の場合、「通常」注文が市場に発注されて、逆指値条件に到達した段階で、「通常」注文の指値が逆指値条件の指値(又は成行)に訂正された注文が市場に発注されます。したがって 「通常+逆指値」の場合には、注文訂正・取消について、下記の制限があります。

・「通常」注文が未約定、逆指値条件に到達していない場合…数量、「通常」注文の指値、「逆指値」注文の逆指値条件の価格(~以上/~以下)・指値(又は成行)、執行条件(無条件、不出来引け成行の選択)の訂正、 および取消が可能。

・「通常」注文が未約定、逆指値条件に到達した場合…「通常」注文が逆指値条件の指値(又は成行)に訂正されて市場発注されるので、この注文が約定するまで逆指値条件の指値(又は成行)、 執行条件(無条件、不出来引け成行の選択)の訂正、および取消が可能。

Q: 「通常」注文の指値(または成行き)から「逆指値」注文または「通常+逆指値」注文への訂正ができますか?

A
「通常」注文の指値を「逆指値」へ訂正することはできません。一旦、「通常」注文を取消してからの「逆指値」注文でご発注ください。

Q: 「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文の有効期限を10日先まで指定できますか?

A
「通常」注文と同じく、当日(当日が非営業日の場合は、翌営業日)を1営業日目として、10営業日目までご指定可能です。注文の繰り越しを行わないケースは「通常」注文と同じ条件で発生します。

【注文の有効期限について】
後場終了時に逆指値条件に到達した場合や、前場または後場終了間際に逆指値条件に到達した場合には市場へ発注できず逆指値条件への切替失敗となる場合があります。「逆指値」および 「通常+逆指値」注文において逆指値条件への切替失敗となった場合は自動的に取消となります。また、後場終了間際で逆指値条件への切替失敗となった場合には繰越処理において、注文期限日付きの注文の場合には 翌日以降に繰り越されることなく失効となります。

Q: 株式手数料の拘束はどのようになりますか?

A
個別コース、定額コースのいずれのコースにおいても、下記の通りに手数料分が拘束されます。

・「逆指値」注文 … 「逆指値」注文の「指値」注文であれば指値単価×株数により算出した額、「成行」注文であれば発注時の「制限値幅の上限」×「株数」により算出した額に応じた手数料分が、「通常」注文と同じように 1注文ごとに注文発注時に拘束されます。

・「通常+逆指値」注文 … 「通常」注文の単価と「逆指値」注文の単価を比較して概算代金が高い方で拘束され、逆指値条件に到達して「逆指値」注文が発注された場合には、「逆指値」注文の単価により算出した概算代金で拘束されます。

なお、成行注文については「制限値幅の上限」×「株数」により算出した額に応じた手数料分が拘束されます。
定額手数料コースの場合は、注文発注時には、1注文ごとに手数料・消費税を仮拘束します。
1日の約定代金総額に対する手数料計算は、17:30頃に確定させ、各可能額に反映します。

Q: 信用取引の新規建て時の発注可能額は?

A
信用取引の新規買注文の「逆指値」注文の指値で発注した場合には、指値の単価に株数を乗じて算出した額が、信用新規建て可能額から拘束されます。
「通常+逆指値」注文の場合には、「通常」注文の単価と「逆指値」注文の単価を比較して概算代金が高い方で拘束され、逆指値条件に到達して「逆指値」注文が発注された場合には、「逆指値」注文の 単価により算出した概算代金で拘束されます。なお、成行注文については「制限値幅の上限」×「株数」により算出した額が、信用新規建て可能額から拘束されます。

Q: 「通常+逆指値」注文において、一部約定した場合は、どのようになりますか?

A
「通常+逆指値」注文を発注し、一部「通常」注文で約定し、残数が逆指値条件に到達した場合は、その残数分が「逆指値」注文の指値(または成行)に訂正されて市場へ発注されます。

注文期限を指定した注文で、一部「通常」注文で約定し、その残数分が当日、未約定となった場合には、以下の1、または2、のケースで翌日に注文が繰り越されます。
1、残数分が「逆指値」条件に到達し、未約定となった場合 …  「逆指値」注文の指値(または成行)で翌日に注文が繰り越されます。
2、残数分が「逆指値」条件に到達せずに未約定となった場合 … 「通常+逆指値」注文として、翌日に注文が繰り越されます。

Q: 逆指値注文が市場に発注された時の注文状態は、どのように表示されますか?

A
「逆指値」注文の場合には、逆指値条件へ到達する前は、注文照会の「注文状態」で「発注待ち」の表示となり、逆指値条件へ到達して市場へ発注された場合には、「未約定」の表示となります。
「通常+逆指値」注文の場合には、逆指値条件へ到達する前は、「通常」注文が市場へ発注されるため、注文照会の「注文状態」は「未約定」の表示となり、逆指値条件へ到達して市場へ発注された場合には、 「逆指注文(未約定)」の表示となります。

※有効期限日付きの「逆指値」注文の場合には、逆指値条件へ到達した場合であっても繰越処理完了後、「注文状態」の表示が「受付未済」となり、翌日の前場開始からは「未約定」の表示となります。 「通常+逆指値」注文の場合には、逆指値条件へ到達した場合には繰越処理完了後、「注文状態」の表示が「受付未済」から翌日の前場開始からは「逆指注文(未約定)」の表示となります。

Q: 「通常+逆指値」注文において、約定した注文が「通常」注文によるものか、「逆指値」注文によるものか確認できますか?

A
注文照会画面の「注文条件」、「状態」より確認することができます。

Q: 「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文の受付後にエラーとなるのは、どんな場合でしょうか?

A
後場終了時に逆指値条件に到達した場合や、前場または後場終了間際に逆指値条件に到達した場合には、市場へ発注できず逆指値条件への切替失敗となる場合があります。「逆指値」および 「通常+逆指値」注文において逆指値条件への切替失敗となった場合は自動的に取消となります。また、後場終了間際で逆指値条件への切替失敗となった場合には後場終了後の繰越処理において、 注文期限日付きの注文の場合には、翌日以降に繰り越されることなく失効となります。
その他、失効となるケースは、翌日に注文を繰り越す時点で値幅制限を超えた指値となった場合等、「通常」注文と同じ条件で発生します。
各取引所等の売買規制、当社自主規制による取引規制等が実施された場合、売買規制等の発表時間帯により、エラー注文として市場に発注されないケースがございます。
注文照会画面の「注文条件」、「状態」より確認することができます。

Q: 信用新規建て注文において、委託保証金が不足した場合、どの時点で注文が失効されるのか?

A
委託保証金が不足(追証が発生)しても即座に注文失効(取消)は行われませんが、下記タイミングで失効(取消)されます。
 ・逆指値条件の価格(~以上/~以下)に到達後発注時 (発注時に再度余力チェックを行うため)
 ・繰越処理 (追証発生時は発注前の逆指値注文は繰り越されません)

Q: 「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文は、連続注文にも使えますか?

A
「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文の場合には、「通常」注文を子注文とした連続注文は可能です。子注文を「逆指値」注文または「通常+逆指値」注文として発注することはできません。

※「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文と連続注文は機能が異なります。

Q: 「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文を、NISA口座として指定出来ますか?

A
「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文では、NISA口座の買付指定が出来ません。
売付の場合は、NISA口座でお持ちの株式の「逆指値」注文、「通常+逆指値」注文が出来ます。

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