株式分割等の場合における信用建玉の取扱い

信用取引の権利処理について

<制度信用取引の場合>
【売買単位の整数倍の新株式が割り当てられる株式分割の場合】(分割比率1:2、1:3等)

  • 株式分割の比率に応じて、売付け又は買付け数量を増加し、建玉単価(約定値段)を減額します。
    (ただし、分割比率が整数倍の株式分割であっても、株式分割と単元変更が同時に行われ、単元株未満が発生する場合は、権利入札に基づく権利処理価格を建玉単価から差し引く単価調整が行われます。)
  • 権利付売買最終日の取引終了後の夜間データ更新時(03:30~05:30)に処理を行います。当該夜間データ更新後の信用建玉一覧でご確認いただけます。

【例 1】
分割比率が整数倍で、建玉単価を分割比率で除した額に円未満の端数が生じない場合
建玉株数:1,000株、建玉単価:900円、買建、分割比率1:2

権利付売買最終日 権利落日
建玉株数:1,000株
建玉単価:900円
建玉株数:2,000株(※1)
内訳 【旧株】
建玉株数:1,000株
建玉単価:450円(※2)
【新株】
建玉株数:1,000株
建玉単価:450円(※3)

【例 2】
分割比率が整数倍で、建玉単価を分割比率で除した額に円未満の端数が生じる場合
建玉株数:1,000株、建玉単価:980円、買建、分割比率1:3

権利付売買最終日 権利落日
建玉株数:1,000株
建玉単価:980円
建玉株数:3,000株(※1)
内訳 【旧株】
建玉株数:1,000株
建玉単価:328円(※2)
【新株】
建玉株数:2,000株
建玉単価:326円(※3)

【例 3】
分割比率が整数倍で、建玉単価を分割比率で除した額が1円未満になる場合
建玉株数:1株、建玉単価90円、買建、分割比率1:100

権利付売買最終日 権利落日
建玉株数:1株
建玉単価:90円
建玉株数:100株(※1)
内訳 【旧株】
建玉株数:1株
建玉単価:1円(※2)
【新株】
建玉株数:99株
建玉単価:1円(※3)

上記の【例 3】では建玉合計金額において、分割前(1株×90円=90円)と分割後(100株×1円=100円)で差額が生じます。
このような場合には、建玉合計金額の差額(100円-90円=10円)については、お客様口座において金銭授受を行います。(買建玉の場合はお客様の受け取り、売建玉の場合はお客様の支払い)
<買建玉のお客様の場合> 建玉合計金額の差額(100円-90円=10円)の受け取り
<売建玉のお客様の場合> 建玉合計金額の差額(100円-90円=10円)の支払い
(※1)分割後の建玉株数=分割前建玉株数×株式分割の比率
(※2)分割後建玉単価(旧株)=分割前建玉単価-{分割後建玉単価(新株)×(株式分割の比率-1)}
権利処理後の建玉単価において、円単位未満が生じた場合は切り捨て、1円未満の金額になる場合は1円とします。
(※3)分割後建玉単価(新株)=分割前建玉単価÷株式分割の比率
権利処理後の建玉単価において、円単位未満が生じた場合は切り捨て、1円未満の金額になる場合は1円とします。

  • 新株の約定日は権利落日、信用期日は旧株と同一日となります。(決済は信用期日の前営業日まで)
  • 株式分割までの新規建て手数料(報告書等郵送の場合)および諸経費等はすべて旧株に計上します。
  • 新株に対しては新株割当以降に発生する返済時の手数料(報告書等郵送の場合)、消費税ならびに金利、貸株料、品貸料等が計上されます。

【分割比率が整数倍以外の株式分割の場合】(分割比率1:1.2、1:1.5等)

  • 当該銘柄の建玉単価から権利処理価格の分を差し引いて単価を修正します。建玉株数は増加しません。
    修正後の建玉単価=当初の建玉単価-権利処理価格 権利処理価格は理論価格ではなく、権利落日に行われる証券金融会社の権利入札により決定いたします。そのため、権利入札時の相場状況・需給により、権利処理価格が理論価格とは乖離する場合があります。ご注意ください。
  • 権利処理価格が権利処理前の建玉単価を上回った場合の権利処理後の建玉単価は1円となり、差額分は調整金(確定益または損)として、お客様口座に入金(買方)または出金(売方)処理いたします。
  • 単価修正は権利落日の取引終了後の夜間データ更新時(03:30~05:30)に行われます。夜間データ更新後にお客様ページにて修正後の単価を確認することができます。そのため、権利落日当日における評価損益や口座余力、および決済した場合の受渡金額(損益)等は実際の金額とは異なりますのでご注意ください。なお、権利落日当日に決済した場合の受渡金額(損益)等は、夜間データ更新時においては修正後の単価で計算いたします。

<一般信用取引の場合>
【売買単位の整数倍の新株式が割り当てられる株式分割の場合】(分割比率1:2、1:3等)

  • 原則として制度信用取引の場合に準じた取扱いとなります。
  • 原則、株式分割の比率に応じて、買付け数量を増加し、建玉単価(約定値段)を減額します。
  • 権利付売買最終日の取引終了後の夜間データ更新時(03:30~05:30)に処理を行います。当該夜間データ更新後の信用建玉一覧でご確認いただけます。

【分割比率が整数倍以外の株式分割の場合】(分割比率1:1.2、1:1.5等)

  • 権利付売買最終日をまたいで、建株を継続することはできません。
  • 当社の指定する期日までに、返済売または現引きを行っていただきます。
  • 買建銘柄に株式分割による新株引受権が付与される場合、制度上は権利入札への参加や新株の引受申込みを行うことが出来ますが、立花証券e支店では、同取引についてお取り扱いをしておりません。ご了承ください。

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